暫存

森山直太朗( Naotaro Moriyama ) 暫存歌詞
1.さくら(独唱)

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ

霞みゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる

さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 変わらないその想いを 今

今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を願う 本当の言葉

移りゆく街はまるで 僕らを急かすように

さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時 飾らないあの笑顔で さあ

さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で


2.手紙

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

新しいこの街にも 少しずつ慣れてきたよ
昨日から降り続く雨に 布団はびしょ濡れだけど

この間隣街で 日雇いの仕事を見つけたよ
すごく割りはいいけれども 迷ってるよ

それはそうと君の方は きっと女らしくなったろう
相変わらず憎まれ口でも 叩いているのかい

来年は久しぶりに ぶらり帰ろうと思います
蓮華草咲き誇る頃には 会えるかもね

この手紙を読んだら すぐに捨てて欲しい
特に意味はないものだから

少し照れ臭いけれど 飾らないあなたの幸せを
今日もまたこの場所から 祈ってるよ


3.レスター

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太郎

夕方四時 また寝過ごしてしまったようで
黄色い空の中に 置いてけぼりにされていた
君にすぐにでも 会いに行きたいのだけれど
傷ついてしまうことが怖くて 膝を抱えていた

もう何年も 着ることのなかったシャツに
袖を通してみては また丸めてしまいこんだ
下校途中の 小学生の笑い声に
残酷な残像を浮かべては 心を強張らせていた

レスター ねぇ レスター
こんな時 あなたなら何を思うのです
レスター ねぇ レスター
もう二度と 戻れないこの空の下で

夕方四時 また寝過ごしてしまったようで
黄色い空の中に 置いてけぼりにされていた

あどけない文字 古いスケッチブックの片隅で
申し訳なさそうにはにかむ 若かりし日の夢
当たり前のように 諦めてしまったのだけれど
きっとまだ心のどこかで 思いを馳せている

幸せはなぜ アルバイトで貯めたお金のように
築き上げることに時はかかれど たやすく消えてしまう
レスターあなたは まるで陽炎のように
僕の心の奥で 足踏みをしている

レスター ねぇ レスター
なぜ僕は 生まれてきたの
レスター ねぇ レスター
今僕は 本当に生きているの

煌めきの中 僕はもう一人の自分を殺した
レスター ねぇ レスター

「あなたは誰?」 鏡の中呼びかけてみても
返事はもうかえってはこない
返事はもうかえってはこない


4.トニー マイ・フレンド

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

トニー マイ・フレンド トニー マイ・フレンド

さよなら君の地球最後の日よ やけに蒸し暑い夏
涙はでないよ だって悲しくはないんだ
またどこかで会えるだろう
僕はもう塾にいかなくちゃならないんだ

トニー最後に君は僕の手を握り微笑んで言った
(セリフ)「廃車置き場の隅に隠した
ベースボールカードはお前にあげるよ」と

※トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
きっとどっからか君が見ている気がして
トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
振り返ったら今もそこにいる気がして
トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
朝になったらやっぱ目を覚ましたりして※

たまには君の顔も見たくない日もあったんだ
特に理由はないけど…

トニーなぜか君がやけにいい奴に思えるよ
絶対僕なんかより性質(たち)の悪いイタズラばかりして
みんなを困らせていたはずなのに

△トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
ハニー・ディップに目がない君を覚えてる
トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
トリコロールのハットをいつも被ってた
トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド
なんだかんだで毎日一緒にいたんだ△

神様、僕だってあの日つまらない嘘をついたのに
なんであいつにだけ不公平とも言える罰を
お与えになったのです

(※くり返し)
(△くり返し)

トニー マイ・フレンド
トニー マイ・フレンド…


5.フューズ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

誰もいない部屋に 花が一つ咲いたら
君は戻ってくるだろう

作り笑いでいい 優しい言葉をかけて
茜色の夕暮れに そっとかかる虹のように

胸を締め付ける けだるい悠久の景色
僕は愛し合う意味さえ よく分からずに

誰もいない部屋に 鍵をきつくかけたら
僕の影は闇に溶けた


6.生きとし生ける物へ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

やがて涙は渇くとて
風に吹かれちゃいられない
僕は君が思うような人間じゃない
そうさそんな人間じゃない

どうにかなるさと戯けても
どうにもならないことがある
これじゃまるでピエロか占い師
子等の放った御影石

たかが言葉と嘯けど
されど言葉の摩訶不思議
かつて猿が手にした玉手箱
箱の中には何がある

嘘と真の化かし合い
それを眺める天邪鬼
何処も彼処も言うなれば極楽と
数の足りない七並べ

朝焼けは闇の向こう 真実は悲しいほど勝手なもんさ

生きとし生ける全ての物へ 注ぐ光と影
花は枯れ大地は罅割れる そこに雨は降るのだろう

明日へと さあ進め 運命とは儚きあの旋律のようさ

生きとし生ける全ての物へ 注ぐ光と影
花は枯れ大地は罅割れる そこに雨は降るのだろう

僕は君が思うような人間じゃない
そうさそんな人間じゃない

もはや僕は人間じゃない


7.旅立ちの朝~アルバム・ミックス~

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

日が昇る前に 君の眠るこの部屋を出よう
誰にも気付かれないように
有りっ丈の小銭を握り締めて

背負い込み過ぎた 荷物は全部置いて行こう
結局何の役にも立たない物だから
無人駅のホームに立って なぜだろう僕は自分の名前を呟いた

嗚呼 時はいつもあっという間にただ過ぎてゆき
頼りなくちっぽけな僕の背中を 追い越してゆくんだ
だから僕は今日も 朝日を見上げては笑うんだ
大きな声で自分を笑い飛ばすんだ
旅立ちの朝に

君が今も 静かな眠りの中にいることを願う
決して何にも妨げられずに
車輪のない列車に乗って 旅人は旅立ちの理由を考えた

嗚呼 僕はいつも会いたいと思う故の寂しさを
思うように君に伝えられずに 傷付けてしまう
そして時がいつか 僕を許してくれるその日まで
声なき声で君に語り続けよう 罅割れた空

嗚呼 時はいつもあっという間にただ過ぎてゆき
頼りなくちっぽけな僕の背中を 追い越してゆくんだ
だから僕は今日も 朝日を見上げては笑うんだ
大きな声で自分を笑い飛ばすんだ
暁光の中の 旅立ちの朝に


8.青春のメモワール

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

ノックアウトされたリングサイドに 僕は一人腰を下ろした
薄れていく意識の中で 君の姿を探した
闇雲に出したパンチは 尽く空を切り裂いた
倒れてはまた立ち上がり 時が過ぎるのを待っていた

血を浴びた白いマットは 鉄と汗の匂いがした
沈黙はやがて喝采に変わり 青春の終わりを告げるテンカウント

スローモーションで蘇る 君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤独のシャドー 君と駆け抜けた since 1968

時が経ち瞳伏せると 変わりなくここにあるようだ
夢だけで食いつないでいた 継ぎ接ぎだらけの青春のメモワール

あの試合が始まる前に 部屋に残した誓いの言葉
もしも負けたらグローブを捨てて 君の実家の呉服屋を継ぐと

フラッシュバックで遠ざかる 君の背中はやけに眩しくて
開かずの遮断機の光 身も蓋もないさ 砕け散った夢物語

陽射しに揺れるレモネード 路地裏の下がり猫
真夜中のインスタントフード 萎れかけたかすみ草
なけなしの左フック 時を刻む鐘の向こう
僕の名前を叫ぶ 君の声が聞えた

スローモーションで蘇る 君の笑顔はいつも優しくて
終わりなき孤独のシャドー 君と駆け抜けた since 1968
ラストシーンは絵に描いたようなノックダウン
消えない昔日の痛み 君と駆け抜けた since 1968


9.なんにもないへや

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

なんにもないへやのなかでぼくは
からっぽのぎゅうにゅうパックをすすっていたんだ
もうきみをわすれたはずなのに こころくるしくなる

なんにもないへやのなかでぼくは
さいほうそうのテレビドラマにはまっていたんだ
かこにいちどみたはずなのに またなみだしてる

いつかときがきたら
ぼくはまどを まどをあける

なんにもないへやのなかをぼくは
ありもしないじぶんらしさでかざってしまうんだよ

なんにもないへやのなかでぼくは
おんぷのないメロディーをくちずさんでいたんだ
あえてけいようするならば むねがシクシクなくうた

なんにもないへやのなかでぼくは
かたちのないペンでつづっていたのさ
つまるところむそうばかり たまにむなしくもなる

いつかときがきたら
ぼくはまどを まどをあける

なんにもないへやのなかにぼくは
とりとめのないいきるいみなんぞをさがしてしまうんだよ

いつかときがきたら ぼくはへやを このへやをすて
まちうけるこんなんなひびのなかを
やるかたないかおであるいていくんだよ

まちうけるこんなんなひびにぼくは
かけがえのない仕合せをかんじていくんだよ


10.「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のテーマ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

あの日のように 大空に歌おう Let's sing a song.
覚悟はいいかい 大声で叫ぼう Let's sing a song.

さあ 高らかに歌おうや隣人 誰かのために
今、真夜中の子供のように 願いを込めて
もう一人だけじゃ どうしようもないから

さあ 朗らかに歌おうや隣人 自分のために
ビバ!恥じらわずみんな輪になれ 世代を越えて
少しでいいから

戦争を知らない子供たちのそのまた子供たち
身の丈を知り得る術もなし まして傷付く意味もなし
右も左も関係ない お茶を濁した愛想笑い
その場凌ぎのハイテンション 意味を求めてイミテーション
生きているだけで儲け物 なんせ空が青いんだもん
さあ此処いらでスイッチオン 目覚ませ怠け者
予想を越えぬその向こう やっぱ来る未来のため
100年後どうなってるの? 愛すべき人にも伝えるために

さあ 健やかに歌おうや人類 明日のために
あの夕暮れのカラスのように 涙を堪え

さあ 艶やかに歌おうや人類 地球のために
いざ駆け抜けろ疾風のように 時代を越えて
少しでいいから 少しでいいから


11.時の行方~序・春の空~

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

春の空ふと見上げて思った私の小ささを
今日も在るがまま為すがまま赴くまま
この胸、風に添えて

雲を渡るは鳥の群
風に揺れるは花の弁
月夜踊るは乱れ髪
水に映るは貴方の頬

永久に響くは虫の声
寄せては返す波の詩
空に宿るは星の影
白に染まるは貴方の夢

このまま 色とりどりの季節にただ身を任せ
貴方に流れ着きたい 草花のように

一人漂う時の凪
天に架かるは虹の橋
胸を焦がすはなごり雪
今も聞ゆる貴方の唄

このまま色とりどりの日々にただ身を任せ
貴方に流れ着きたい 今すぐ

このまま---
貴方に消えてしまいたい


12.青い瞳の恋人さん

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

君にあげるはずの菜種の花は
水の遣り過ぎで元気がないよ
君は僕を笑うかな 青い瞳の恋人さん

君に歌うはずの恋歌は
結局、歌詞が付かずにいるんだ
どうやったって借り物みたいになっちまうんだ
オリジナルな気持ちなんてもうどこにもないのかな

僕ら描いた未来の日々はカッコウの雛が落としてしまった
生憎、雨はまだ降り止まなくて
僕は悲しむことさえ忘れちまった
それでも君が大好きなのさ
どうか分かっておくれ 青い瞳の恋人さん

朝と昼と晩と夢の中で
君の眠る星を探しているよ
猫が欠伸している間に
流れて消えたよ見知らぬ町へ

君が残した別れの言葉
朝日に抱かれ風化していった
風が吹き抜ける午後は
僕を案山子と蔑んだ

君の瞳が青いのは君の母さんの瞳が青かったから
君の母さんの瞳が青いのは君の婆さんの瞳が青かったから
何処までも何処までもそれを辿ってゆくと
何故だろう 何故なんだろう
涙が零れ落ちていきそうさ
涙がやがて海になるといいな
君は僕を笑うかな 青い瞳の恋人さん

青い瞳の恋人さん


13.小さな恋の夕間暮れ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

南へと向かう 背中丸めた飛行船
見上げた横顔 いつもと同じ交差点

強がった時の 不安定な君が
何故だろう、いとおしく そっと抱き寄せた

踏切で途切れた言葉 夕映えに染められて
唇が象った「サヨナラ」
小さな恋の夕間暮れ 君と歩いてた

黄昏の空に 行き場をなくした異邦人
知らない街から 届く枯れ葉の便箋

過ぎ去った時を 追い掛けてはしゃぐ
君の目に浮かんだ 遠い日の別離

夕暮れに滲んだ涙 棚引く千切れ雲
枸橘の木陰に凭れて
覚めない夢と知りながら 君を愛してた

踏切で途切れた言葉 こんなにも恋しくて
唇が象った「サヨナラ」
眩い季節に抱かれ―――

遠ざかる君の背中 人並みに攫われて
最初から分かっていたんだ
小さな恋の夕間暮れ 君と歩いてた

小さな恋の夕間暮れ 君を愛してた


14.高校3年生~リミックス~

作詞:直太朗
作曲:直太朗

授業中気が付くと 君の背中いつも見ていた
二人して怒られて 立たされてたこともあったね

―緒に帰る道 触れた手と手
高鳴る鼓動と止まる時間

さよならの季節が 少しずつ近づいてきてる
会いたくて 寂しくて 何度も受話器握りしめた

放課後 二人だけの教室
静まる世界に鳴り響く鐘の音 忘れられずに

泣きたくなる程 君を好きだった
壊れるのが怖くて 何も言えず
ずっと遠くで 君を見ていた

涙が出る程 君を想っていた
素直になれないまま 時は過ぎて
ずっと遠くで 君を見ていた
鳴り響く鐘 心の奥に

ずっと遠くで 君を見ていた
鳴り響く鐘 心の奥に


15.星屑のセレナーデ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

暗転のステージに差し込んだ一筋のライト
気まぐれな天使が目の前に舞い降りた
まさに電光石火 恋のキラメキ 空前絶後 胸のトキメキ
ニ進も三進もどうにも止まらない
神様が仕組んだ巡り合わせ ハッピーエンドは何処吹く風
幸せのドアを弄る物語

恋愛のレシピに不可能という文字はなし
が、現実とイメージは程遠く空回り
駆けずり回って骨折り損の 息咳切らして草臥れ儲け
寝ても覚めてもあなたに夢中
嗚呼 風は何処から吹いて何処へ行くのか
行きつく先に何が待つのか
恋の悩みに理由はあるのか

闇夜の帳(とばり) あなたに捧げる 恋しい想いを
声高らかに 静寂の空に唄う 今宵朝まで
星屑のセレナーデ

哀愁のバラードは絶え間なく夜空に響く
切なさがつのれば 星達は輝きを増す

そう それはしがない一人の冒険者が
地図にはない道を彷徨うよな 一方通行 八方塞がり
神様が与えた試練の道 自らに課された苦悶の日々
どう転んでも後悔はしないから

月夜の明かり あなたを浮かべて 唄い続けても
このわだかまり とめどなく胸を襲う 今宵朝まで
星屑のセレナーデ

頬づえついて 奏でるセレナーデ
儚さ故に 星屑のように
輝き放ち流れゆくのか
闇夜の帳 あなたに捧げる 恋しい想いを
声高らかに 静寂の空に唄う 今宵朝まで
星屑のセレナーデ


16.秋桜

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

狂ったように叫ぶ
野良猫の鳴き声に目を覚ました
消し忘れたテレビの中から
嘘っぽいニュースが聞こえる

うなされ眠る君が
起き抜けに僕にしがみついた
ささくれた指先が
少し痛かった

気を抜けば泣き出しそうな
そんな朝焼けと
君のぬくもりを感じながら
静かに眠るよ

ベランダに寄り添い咲いた
秋桜が風に揺れた

変われないこんな僕に
君はそっと口づけた
君の隣に揺れる花は
ねぇ僕でいいのかい?

忘れかけた季節に生まれた
愛を抱きしめて紡いでゆければ


17.君とパスタの日々

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

ねじれた機嫌のデイジー 低い雲を見てる
砂時計を隠したの 僕は気付いているよ
読み飽きたテグジュペリ 壊れたテレビデオ
由なし事丸め込んで ベランダでキスをした

明らかに 最近、外食が減ったと君は言うけど
腕に縒りをかけるなら 二人きりもいいでしょう

カルボナーラ ペペロンチーノ ボンゴレ 和風
君とならいつまでも 幸せ続くような気分

オニオンに逃げられて 未遂のフルコース
お望みの外出なんて 洒落でも言えない哉
野良猫に二度見され 本気で凹んでる
そんな君が何よりも 貴重だと改めた

雨宿り 突然、降り出した雨にはしゃぎ合えるような
この町のフィールがいいね もしくは南の島

アラビアータ フィットチーネ ボロネーゼ 鱈子
誰の目も気にしないで 生きていこう 君とずっと

緩やかに How many? どれだけの季節が過ぎていったろう
笑うツボも口癖も 僕らあの頃のまま

カルボナーラ ペペロンチーノ ボンゴレ 和風
君とならいつまでも 幸せ続くような 今はそんな気分


18.伝説

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

通りの向こう側に 四角いビルが又建った
窓に映る雲の流れは 速くて

僕ら言葉少なに 駅へ向かい歩いてる
踏み切りの手前で 猫が又おっ死んでた

彼の目には僕らが どんな風に映って
ぶちまけた脳ミソで 考えることもあったんだろうなぁ

目には見えない飛行機が 頭の上を過ぎて行く
何も知らない僕たちは ハンバーガーを食べている

うん百年の昔 茶色い星が瞬いた
ここで見えてる光なんて 随分疑わしいけれど

僕ら自信無さ気に アンテナ伸ばし悶えてる
強い風に吹かれれば 当然よろけるぜ
神の目には僕らなんて 相当、滑稽に映って
この先のなれの果てなんて 神のみぞ知るとか言ってんだろうなぁ

花の形のカマキリが 綺麗な蝶を狙ってる
何も知らない僕たちは チェーンメールを無視してる

風の音の喧しさが やけに耳に衝く夜は
この空の果ての果てなんて 気になってしまったりするんだもんな

目には見えない飛行機が 暗い夜空を飛んでいる
何も知らない僕たちは ソファーベッドで震えてる

花の形のカマキリが 綺麗な蝶を狙ってる
何も知らない僕たちは コーヒーカップを眺めてる


19.12月

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

夜更けから 降り出した雪は
きっともう 積もるのだろうか
窓は白く 曇ったままで
君のいない 久々の12月

数えきれぬ 約束をしたね
きっともう 君は忘れただろうな
雪はやがて 街に汚れる
僕もいくぶん 強くなったよ
ただ少しだけ君と話がしたい
愛してる 愛してる
僕はまだ君に愛をしている

永遠なんて 言葉じゃシラケるばかり
置き去りのクリスマスリース
冬の御空に問い掛けた夢
12月は今 当て所なく真っ白に
真っ白に

夜更けから 降り出した雪は
きっともう 積もるのだろうか
窓は白く 曇ったままで
君のいない 久々の12月

愛してる 愛してる
僕はまだ君に愛をしている


20.君は五番目の季節

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

君と別れて いくつかの季節が過ぎていった
僕はもう君の知らない町で 君の知らない歌を唄っているよ
勝手気侭な タンポポの綿毛を指で追って
国道の緩いカーブを超えて あの日のままの君の影を抱いた
それ故に 春が来て 夏が来て 秋が来て 冬が来て
今年もまた君がやって来る
君は僕に訪れる 五番目の季節
君は五番目の季節

何故に世界は こんなにも麗らかで悲しいんだろう
夢にまで及ぶ君の遺香を 返す返す暮れる空に放った
去り行かば 春が来て 夏が来て 秋が来て 冬が来て
今年もまた君がやって来る
君は僕に訪れる 五番目の季節

風に遊ぶ白いカーテンの向こう側
七色の夢が踊る 二度と戻らない頃
目眩(めくりめ)く悠遠に 願わくば 嗚呼…

春が来て 夏が来て 秋が来て 冬が来て
今年もまた君がやって来る
君は僕に訪れる
それ故に 春が来て 夏が来て 秋が来て 冬が来て
いつの日か 終わりのない 思い出に変わる
君は五番目の季節
僕の最愛の人よ


21.神様

作詞:森山直太朗
作曲:森山直太朗

たおやかな光に 抱かれた夢を見た
君の白い腕と 同じ匂いがした

抱きしめるほどに 切なさ積もれば
繰り返す日々は 風を羨むだけ

永久(とこしえ)に

しどけない素振りで君は愛を語る

なけなしの願いが 届くのならば
遠い日の過ちを 空に還してほしい

朝ぼらけ

たおやかな光に 抱かれた夢を見た


22.恋しくて

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

あれはもう過ぎた日の出来事 君といたあの季節
笑い話にはまだほど遠くって 捨てられない宛名のない手紙

どこからかもう冬の足音 色めく街のショーウィンドー
道行く人はなぜかよそよそしくて 凍える胸

モノクロの世界 溜め息は行き場を失ったまま

恋しくて 恋しくて
君の名を呼んだ 綿雪舞う空
かえらない思い出は
白く降り積もり 心の中に溶けてゆく

いつまでも君を離さないよと 強く抱きしめたけど
そんなにしたら私苦しいよって 笑われたね

たまプラーザ行のバスに揺られ二人
何処へでも行ける気がしてた
時の流れを忘れてしまうほどに 見つめ合った

切なくて 切なくて
追憶の季節を 玩んでみても
燦々と降り注ぐ
淡い光が今 滲む涙で霞んでる

傷付けたくないと願うことで 君を傷付けてしまった
その過ちに胸が詰まるよ 今更

恋しくて 恋しくて
君の名を呼んだ 綿雪舞う空
帰らない思い出は 永久の冬を越えて
恋しくて 恋しいほど
信じ合えたあの愛が嘘じゃないって思える
いつの間にか降り止んだ雪の空は 果てしなく広がっていた
振り返っちゃいけないんだね 君のいないこの道を
君のいないこの道を


23.平凡ぶる~す

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

そこ兄ちゃん姉ちゃん ちょっと聞いて
古今東西稀に見る 寝た子も唸る平凡ぶる〜す
お気に召したら光栄!

平凡 オーライ 平凡ぶる〜す
天国? 終わらない 平凡ぶる〜す
ダンシング オールナイト 平凡ぶる〜す Hey yo!!

先行きは良好 又とない状況
こめかみにテンダネス
ベランダの窓から 口八丁でも「LOVE YOU!!」

谷町を調教 自転車で上京
行き過ぎたオーディエンス
あらやだ おべんちゃら使いね 片膝でごめんなさぁいな

そうさAtoZも無視して お伽の国を大脱走
勝手気侭な平凡ぶる〜す
闇の中から見参!

平凡 オーライ 平凡ぶる〜す
天国? 終わらない 平凡ぶる〜す
ダンシング オールナイト 平凡ぶる〜す Hey yo!!

平凡? 天国? 平凡? 天国?
平凡? 天国? 平凡? 天国?

笑えない冗談 渡世に氾濫
天国さ どこにあんべ?
駆け引きはたくさん「黙らっしゃい!!」ってば Honey〜

更なる冒険 面持ちは真剣
新手のシンドバット
たられば 目立ったらやばいね そん時はすたこらさっさとな

だから父ちゃん母ちゃん 最後に聞いて
古今東西稀に見る 聞きしに勝る平凡ぶる〜す
孫の代まで継承!

平凡 オーライ 平凡ぶる〜す
天国? 終わらない 平凡ぶる〜す
ダンシング オールナイト 平凡ぶる〜す Hey yo!!
すったもんだ大往生


24.Q・O・L

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

劣等性もお利口さんも
実に空虚な俗世ん中で もうてんやわんや
第三京浜マッハ5で行く当てもないのにランデブーそんで
またすったもんだ

ほーら ニートはシューズを履いて
そうさ エリートはスーツを脱いで
飾らぬままで行けばいい 逆さになってみればいい
問い掛けてみりゃ分かるさ そうクオリティーオブライフ

素晴らしき哉 愛が故に 愛を謳え 彷徨えるDNA
形あるモノだけに頼って
なし崩しに栄えた人類 お気楽なもんだね
そんでもってまた 愛が為に 愛に踊れ 損得飛び越えて
「嗚呼我が人生悔いなし!」

ヒンズー教徒もキリシタンもさんざん悶着し合った挙げ句
まだやんややんや
天変地異もビックバンも爪先で弾いてカーニバルそんで
また輪廻転生

そうだ 大きなイメージを抱いて
いいから 小さなダメージは捨てて
犬も歩けば猿になり 裸のままじゃ風邪をひく
不自由さの中の自由を さぁクオリティーオブライフ
悲しき性 愛が故に 愛に溺れ 屯すは歓楽街
後回しにした問題に 足下をすくわれて笑って 皮肉な物種
なんつってもまた 愛が為に 愛を探せ 野を越え山越えて
「花の命はけっこう長〜い!」

ジョンもポールもリンゴもジョージも
「ビートルズという状大な物語に
飲み込まれていっただけだったんだ」
輝く方へ誘われ 絡まりながらはしゃぎ合おう
ステージに酔ったらいいさ いざクオリティーオブライフ

素晴らしき哉 転調してまでも
愛が故に 愛を謳え 彷徨えるDNA
いざとなれば神に誓って
無理くりに生き延びた人類にも罪はないのさ
そんでもってまた 愛が為に 愛を囃せ 清濁飲み込んで
「嗚呼我が人生悔いなし!」


25.愛のテーゼ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

長い坂道を どこまでも転げ落ちるように
輝きながら時は過ぎ 今更ながら君が好き

暗い地下鉄で ネバネバと油売っていたら
トグロのような霧は晴れ 手の鳴る方へ導かれ

掛け合う言葉 カラカラになって空回り
何も言わずに抱き合えたなら ラララそれが愛のテーゼ

取り立てて どーのこーの とか言う訳じゃなくて
ただ君は 僕の好奇心
あ、そうだ いつか ラスベガスでも行って
とてもステキなショーでも観よう そうだそうしよう

そして日は過ぎて クルクルと巡る思いもたげ
転ばぬ先に杖はなし 案ずるだけの意気地なし

見果てぬ空から 垂れ下がった赤い糸
絡めた指が永遠を紡ぐ ウルルそれも愛のテーゼ

なし崩しで やいのやいの 愚痴零したかないって
まぁ君は 僕の救世主
ね、輪廻 輪廻 季節は巡り巡っちゃう
君と僕も消えてなくなる また日は遠ざかる

あんまり調子のいいこと取り繕ってばかりじゃ
本当のホントのトコロは伝え切れないよ
ABC重ねて響き合えたらいいのになんて

改まって どーのこーの て言うか、そんな柄じゃないって
ただ君は 僕の方位磁針
あ、そうだ いつか パラダイスでも行って
日がな優雅にお茶でもしよう そうだそうしよう
そんでエステもしよう


26.虹 屋久島ドミニカバージョン

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

広がる空に 僕は今 思い馳せ
肌の温もりと 汚れたスニーカー
ただ雲は流れ

煌めく日々に 君はまた 指を立て
波のさざめきと うらぶれた言葉
遠い空を探した

喜びと悲しみの間に 束の間という時があり
色のない世界 不確かな物を壊れないように隠し持ってる

僕らの出会いを 誰かが別れと呼んだ
雨上がりの坂道
僕らの別れを 誰かが出会いと呼んだ
時は過ぎいつか 知らない街で 君のことを想っている

風になった日々の空白を 空々しい歌に乗せて
未来を目指した旅人は笑う
アスファルトに芽吹くヒナゲシのように

僕らの喜びを 誰かが悲しみと呼んだ
風に揺れるブランコ
僕らの悲しみを 誰かが喜びと呼んだ
明日へと続く不安気な空に 色鮮やかな虹が架かっている

僕らの出会いを 誰かが別れと呼んでも
徒に時は流れていった 君と僕に光を残して


27.マザーアース リビングルームセッション

作詞:御徒町凧
作曲:森山直太朗

麗らかな 日差しの中
揺りかごを護る詩
手の平に 風を集め
誰知らぬ 明日を想う

大地の薫りに包まれて
私は確かに幸せだった

マザーアース 聞こえる草原の輝き
マザーアース 溢れる宇宙の言葉
マザーアース 感じる愛の胎動

起き抜けた忘れた夢は 悲しみを仄かに残す
途絶えた声は朝を待っていた きっと朝を待っていた
マザーアース 私は確かに幸せだった

零れる水鳥の涙
震える小さな拳
感じるあらゆる鼓動

マザーアース 漲る新緑の息吹
マザーアース 漂う流氷の行方
マザーアース 伝わる蜉蝣の生命
マザーアース 色めく星雲の光
マザーアース 夢見るコヨーテの瞳
マザーアース 連なる幾千の祈り
マザーアース 聞こえる草原の輝き
マザーアース 溢れる宇宙の言葉

マザーアース 感じる愛の胎動


28.未来~風の強い午後に生まれたソネット~

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

例えば神様の悲しみを 信じられないボクを
君は笑うのかしら
途絶えた カタコトの愛情とウタカタの溜め息を
ひび割れたホロスコープに 重ね合わせてる

きっと 生まれ変わったとしても もう一度君に逢いたい
嗚呼 吹き抜ける風が時空(とき)を超えて
ボクに微笑みかけた
ブーゲンビリアの花言葉 あの日の君に贈るよ
嗚呼 今も胸を焦がすよ
それは 風の強い午後に生まれたソネット

例えば あの時あの場面で
君と逢えなかったら
ふたりの未来は どんな風になっていたのかな
強がりで 泣き虫な君に
終わりのない 本を読むよ
コバルトの 追憶に潜む
海原を翔(かけ)る ポセイドン

きっと 生まれ変わったとしても もう一度君に逢いたい
嗚呼 吹き抜ける風が時空を超えて ボクに微笑みかけた
幾億千の星の彼方 愛する君とただ揺れていたい
ずっと忘れないよ
それは 風の強い午後に生まれたソネット
君と共に歩む世界に 描いた未来を


29.スキヤキ

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗

一人はいつも寂しいものさ
イグアナと戯れても癒されはしない
占いのページ読み返しては
曖昧な明日に賭けてるんだ
別に敢えて言うほどのことじゃないが
スポーツジムに通い始めたよ
体は全然締まらないけど 話し相手には事欠かないんだ

忘れかけたあの言葉 「清く正しく潔く」
実家の押入れの奥で 埃を被って眠ってる

廃藩置県で昔 この国が変わったように
時代の流れには逆らえずに 僕も流されて行くんだろうか
悩み耐え抜いた後で 何も変わらなくとも
変わらないってことで変わるんだよな とどのつまり

出逢いはいつも不意に訪れ
モルヒネみたいに僕を惑わす
形振り構わず取り乱しては
涎も垂らして笑ってるんだ
仮に僕が今更死んだとしても
泣く人の数は高が知れてる
弔いの花も直ぐに枯れ果て
誰しも忘れてしまうんだろうなぁ

飾り立てた愛の暮らし 今日も僕を狂わせる
39度5分の熱で目眩は酷くなってゆく

文明開化の折に 誰もが戸惑ったように
歴史は混乱の中で 新しい夜明けを待ってるんだ
もがき苦しんだ末に 何も残らなくとも
残らないってことは残るんだよな 辛うじて

廃藩置県で昔 この国が変わったように
時代の流れには逆らえずに
僕も流されて行くんだろうか
悩み耐え抜いた後で 何も変わらなくとも
変わらないってことで
変わるんだよな
悪しからず


30.あの街が見える丘で~雲バージョン~

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

どうせいつかは土に還ると
出鱈目(でたらめ)ばかりの人間様が宣(のたま)った
塞(ふさ)ぎ込んだこの目が零れ落ちた

どうにもこうにもならないことが
まるで秋深い日の果樹園の葡萄のようになっている
紫色の粒があなたにも見えるなら

あの街が見える丘で
僕は大きな旗を振っているよ
天国まで続く道を探すため

しがみついても振り落とされた
狂おしいほど他人(ひと)の泣き声が耳に付いて
素敵と言われる絵画さえも目障りだ

タ日が海に沈んだ日 僕の傍らで
あなたの涙が洪積世(こうせきせい)の化石になってしまったんだ
行き場のない思いやりが羽をつけたから

あの街が見える丘で
僕は小さな声で泣いているよ
天国まで響く鈴を鳴らすため

いつになっても変わらないことを
触角をなくした一文字せせり蝶のように捜し回っている
真理と呼ばれる決まりきったシナリオを笠(かさ)に着て

回り続ける方位磁石の針を指で止めて
澄み渡る空へ途方もなく歩き続けるとしよう
束の間だとしてもあなたの未来がそこにあればいい

あの街が見える丘で
僕はのどかな日々を謳(うた)っているよ
天国さえ霞む風を浴びるため

いくつもの眠れぬ夜を抱え 僕は行くのだろう
喜びと言い換えられるような悲しみを轍(わだち)に残し
名もなき花はやがて 枯れ果てた

そうそう、過ちはいつの日も繰り返される物だから
傷付いた心でも生きられるだけ生きてみようと思う
そんな決意が蓄積し 黄昏になるのだろう

あの街が見える丘で
僕は静かな歌を聴いているよ
天国へと宛てた手紙を出すため


31.駅前のぶる~す

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

どうでもいいこと やらにゃならんこと
がいっぱいあるから 区別がつきません

空っぽの頭で しこたま考えて
いつか草臥(くたび)れて しかばねになります

駅前の路上で がなり散らしたら
「常識がないわね!」ババアにどやされた

常識がないのは 端(はな)から知ってらぁ
ネクタイをしてれば 納得いきますか

ああ〜心ない人よ ああ〜生きててすみません

建前を気にして やりがいを無視して
真ん丸く収めて 背中も丸めてる

自分に嘘ついて 無理矢理笑ったら
なんか知らねえが 無性に腹減った

ああ〜やんなっちゃうなぁ ああ〜でも仕事はしなくちゃ

今は学歴社会だ そして軋轢(あつれき)社会だ
辟易(へきえき)してんのは 俺だけじゃないだろう

立身出世が 男のバロメーター
そんなの一抜けた 学校辞めました

そんなのいんちきだ 人間やめますか?

ああ〜これでいいのかなぁ ああ〜アフリカに行きたいなぁ

どうでもいいこと やらにゃならんこと
がいっぱいあるから 区別がつきません

誰か教えてよ 手前(てめぇ)の問題か


32.ハーモニー

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

ねぇ この街ときたらさ
夢に描いていた場所とは全然違うよ

あったかい仲間とかがたくさん居てさ
もっといい所だと思ってたよ

ねぇ あいつときたらさ
まったく僕の事を馬鹿にしてるよ

一人じゃ何にも出来ないくせに
高い所から僕を見下すんだ

公園の水飲み場で顔を洗っていたら
空が青く見えたんだ
溜息を吸い込んだ透明な青は
僕をもっともっと小さく惨めな人間にしてゆく

ねぇ、人生ってやつがさ
すごろくみたいに単純に出来てればいいのにね

足元にわかりやすいレールは無くとも
サイコロを振るだけで生きていられればいいね

マンションの屋上で朝焼けを見ていたら
笑いがこみ上げてきたんだ
そんなに珍しい景色でもなかったけれど
体中から溢れてくる涙を止められなかったんだ

あぁ いつもこんなふうに
君に愚痴をこぼしてしまうね

今日明日どうなる事でも無いのにね
ごめんね 今夜もやっぱり眠れそうに無いよ


33.バース@デイ~ひとりぼっちの応援歌~

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

ワン・ツー・ステップ 躓いて
行ったり来たり また擦りむいた
目も当てられんほど 散々な日々

んで 四苦八苦彷徨って
しまいにゃ誰かを傷つけていた
何もかも信じられなくって

夢はいつの日も必死で追い掛けるほどに
届かないあの雲の向こうのリアリティー

そう毎日がハッピーバースデイ トゥーユー
言葉だと照れくさいね なんかいつも
見たこともない世界へ ウィズユー
さぁ 手とか繋ぎ合い 輪になって歌おう
今、愛・愛・愛!!
有りの隨に

一年一度の記念日なんて
お茶を濁すだけのアニバーサリー
百年先の空の色が 何色なんて誰も分からない

悲しみのハッピーバースデイ トゥーユー
ほら何かが動き出すよ そっと
なけなしのハッピーバースデイ トゥーユー
まぁ和気藹々 居直って祝おうや!

毎日がハッピーバースデイ トゥーユー
言葉だと照れくさいね やっぱいつも
未だ見たことのない世界へ ウィズユー
わぁ! まだ何も始まっていやしないや
有りの隨に


34.星がキレイな夜だから

作詞:森山直太朗
作曲:御徒町凧

FMから聴こえる 退屈な歌たちが
君と僕を繋いだり 明日を結んだり

立ち止まるたびにいつも 不意にむせぶ涙を
見せないように君は 空を見上げた

今宵、星がキレイな夜だから えもせずセンチメンタル
生きる理由に腰掛け 読めない本を隠した
そろそろホントのさよならかもね
だってこんなに こんなにも星がキレイな夜だから

お台場へ向かう 名前だけの虹を越えて
今が未来 だなんて 無意識の君の声

見窄らしくてそれなら 誰ら笑われていい
空に描いた自由を 守り抜くため

まさに星がキレイな夜だから 宛らオーケストラ
君が落とした涙に 変わらぬ愛を覚えた
そろそろホントのさよならかもね
だって僕らは頑に 生きることだけ選んだから

FMから聴こえる 退屈な歌たちが
君と僕を繋いだり 明日を結んだり


35.生きてることが辛いなら

作詞:御徒町凧
作曲:森山直太朗

生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日と経てば元通り
気が付きゃみんな年取って
同じとこに行くのだから

生きてることが辛いなら
わめき散らして泣けばいい
その内夜は明けちゃって
疲れて眠りに就くだろう
夜に泣くのは赤ん坊
だけって決まりはないんだし

生きてることが辛いなら
悲しみをとくと見るがいい
悲しみはいつか一片の
お花みたいに咲くという
そっと伸ばした両の手で
摘み取るんじゃなく守るといい

何にもないとこから
何にもないとこへと
何にもなかったかのように
巡る生命だから

生きてることが辛いなら
嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで
宇宙は小さな水飲み場
生きてることが辛いなら
くたばる喜びとっておけ


36.思秋期

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

足音もなく行き過ぎた
季節をひとり見送って
はらはら涙あふれる 私十八

無口だけれどあたたかい
心を持ったあのひとの
別れの言葉抱きしめ やがて十九に

心ゆれる秋になって 涙もろい私
青春はこわれもの 愛しても傷つき
青春は忘れもの 過ぎてから気がつく

ふとしたことではじめての
くちづけをしたあのひとは
ごめんといったそれきり 声もかけない

卒業式の前の日に
心を告げに来たひとは
私の悩む顔見て 肩をすぼめた

誰も彼も通り過ぎて 二度とここへ来ない
青春はこわれもの 愛しても傷つき
青春は忘れもの 過ぎてから気がつく

ひとりで紅茶のみながら
絵葉書なんか書いている
お元気ですかみなさん
いつか逢いましょう

無邪気(むじゃき)な春の語らいや
はなやぐ夏のいたずらや
笑いころげたあれこれ 思う秋の日